キャリア教育
本プログラムの重要な柱は、プログラム概要に示した通り、アジアユーラシアという多様性に満ちた世界と向かい合うことのできる懐の深い国際理解、あるいは国際感覚の修得、そしてもう一つは、人文的データサイエンスとしてのDigital Humanitiesの考え方、技法の修得です。これらは人文社会科学の特定のディシプリンに結びつくというものではなく、むしろさまざまな場面において応用していくことのできる汎用的な知識・技能であり、もともと広く社会において活躍の場を見出していくマルチキャリアの発想と親和的です。したがって、本プログラムでは、アジアユーラシア地域で活動してきた企業との協働教育プログラム、あるいはデータ分析に立脚した企画立案活動を行ってきた企業との協働教育プログラムを実施してきましたが、令和6年度より、マルチキャリアの開拓という本プログラムの狙いを明示化するために、新たに「キャリアデザイン科目群」を設置しました。これによって、「アジアユーラシア研究」、「Digital Humanities」、そして「キャリアデザイン」の3つの柱を軸とする本プログラムのカリキュラムを再構築しています。
以下、本プログラムにおける企業メンターのみなさま、講義・セミナーの講師をお願いしている企業人、とりわけ人文社会科学系大学院において学位を取得されたロールモデルとしての博士人材のみなさまをご紹介していきます。

企業メンター・アドバイザー紹介
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日経リサーチ 技術顧問 鈴木督久氏
日経リサーチ技術顧問の鈴木督久さんは、同社において長い間、社会調査、世論調査にかかわってこられました。本卓越大学院プログラムでは、キャリアデザイン関連の開講授業「プレ・インターン・プログラム」においてゲスト講師として登壇いただくほか、アドバイザリーボードのプログラム・アドバイザーとしてプログラムに助言をいただいています。鈴木さんは、大学での講師や、著書や論文の執筆もされるなど、産業界とアカデミア、近年は官の世界でもお仕事をされています。大学で中国文学を専攻されていた鈴木さんが、いかにしてデータサイエンスのプロフェッショナルとなられたのか、そして大学での専門である文学とデータサイエンスの接点などについてお話をうかがいました。
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日本総合研究所 上席主席研究員 池本美香氏
池本美香さん(日本総合研究所 上席主任研究員)には、本プログラムのアドバイザー、企業メンターをお願いしています。また、「プレ・インターン・プログラム」というキャリアデザイン科目のオムニバス授業にもご登壇いただいています。池本さんは、シンクタンクに就職後、千葉大学大学院社会文化研究科(当時)の博士課程に入学して学位を取得されています。今回のインタビューでは、大学院での学びと企業の研究所での研究とのつながりや、本プログラムへの助言や大学院生へのメッセージをいただきました。
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JTB総合研究所 主席研究員 吉口克利氏
JTB総合研究所主席研究員、吉口克利さんには、千葉大学とのクロスアポイントメント教員として、本卓越大学院プログラムを担っていただいており、企業メンターのほか、インターンシップの担当をお願いしています。また、JTB総合研究所のお仕事で、日本全国を飛び回りながら、同時に2024年度まで大学院博士後期課程に在籍、「観光まちづくり」をテーマに論文を執筆して学位を取得されています。
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ニッセイ基礎研究所 主任研究員 片山ゆき氏
私たちの卓越大学院プログラムでは、企業人のみなさまにも様々なかたちでご協力をいただいています。今回インビューを受けてくださったニッセイ基礎研究所主任研究員、片山ゆきさんは、卓越大学院プログラムの企業メンターとして、インターンシップやキャリア相談会などをお願いしてきました。また、片山さんはニッセイ基礎研究所の専門業務の傍ら、博士後期課程に籍を置きながら、現代中国の社会保障について研究を進めて学位を取得、2024年9月に、その研究を基礎とする著書『十四億人の安寧─デジタル国家中国の社会保障戦略』(慶應義塾大学出版会)を上梓されています。今回は、ニッセイ基礎研究所の片山さんに、ご自身のお仕事や大学院生へのアドバイスなどについてお聞きしました。
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社会で活躍する人社系博士人材
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公益財団法人イオン環境財団 専務理事 山本 百合子氏
山本百合子さん(公益財団法人イオン環境財団 専務理事)には、本プログラムの担当者として、「プレ・インターン・プログラム」というキャリアデザイン科目のオムニバス授業にも登壇いただいている他、本卓越大学院プログラムが主催したシンポジウム「東南アジアを知るために」(2025年1月)においてもパネリストをお願いしています。また、日本全国、世界各地で、イオン環境財団による植樹等の環境事業に従事されつつ、社会人大学院生として、修士課程では環境社会学を、博士課程では社会システム工学を学び、学位(博士(工学))を取得されました。
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インドネシア アイルランガ大学人文学部日本研究学科長 ヌヌック・エンダー・スリムリヤニ氏
ヌヌック・エンダー・スリムリヤニ先生(インドネシア アイルランガ大学人文学部日本研究学科長)から、卓越大学院プログラムに関するコメントとメッセージをいただきました。
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本プログラムにおいて活躍いただいている博士人材、池本美香氏、吉口克利氏、片山ゆき氏については、「企業メンター・アドバイザー紹介」をご覧ください。